Q-ParkはSynologyの監視ソリューションによってダウンタイムの最小化と監視データの整合性を実現

Q-Parkでは、同社の古いセキュリティデバイスが製品寿命を迎え、カスタムハードウェアのためにファームウェアアップデートのインストール時にたびたびダウンが起きていることを認識していました。同社の以前のシステムのサポートはWindows 7で終了しており、セキュリティ上の脆弱性が疑われ、Q-Parkのセキュリティ標準には合致できていませんでした。

さらに、それにはディスクと電源の冗長性がなく、緊急時にはデータ損失や停電が起きる可能性がありました。

新たな、将来性のある、管理しやすいセキュリティソリューションを探していた同社が見つけたのが、Synologyでした。

SynologyのSurveillance Stationを評価した結果、Q-Parkはそれが同社の監視ニーズに適しており、それまでの環境で起きていた問題を軽減していることを知りました。中心的存在であるRackStationユニットを英国のLeedsにある本社でホストサーバーとして利用し、最初はSurveillance Stationを搭載した別のRackStationサーバーをいくつかの駐車場と同時に、さまざまな場所にある合計2000台のカメラ用にデバイスライセンスを配備しました。

Q-Parkの以前のソリューションと比べて、Synologyシステムがもたらした直接的な利点のひとつが、冗長電源を使用していることでした。この機能は、無停止運用を保証し、電源装置 (PSU) の故障や誤ったケーブル抜けによる停止を保護します。

Synologyデバイスで使用されているRAID構成によってディスクの冗長性が提供され、データが複数のディスクに保存されることでバックアップが常にオンサイトで利用可能になりました。これにより、1台のディスクに障害が起きてそこに保存されているデータが失われた場合でも、同じデータを他のディスクから取り出すことができます。

HAT3000 PlusシリーズのHDDが加わることで、インフラストラクチャは一層強固なものとなります。これらのドライブは、データストレージを一層信頼性のあるものにするだけでなく、サポートプロセスを円滑にします。ディスク障害発生時には、Synologyの技術サポートが素早いトラブルシューティングを行って、直接交換を許可するため、停止時間が短縮され、データ損失のリスクが最小化されます。

Centralized Management System (CMS) によって、監視チームはホストサーバーから個々のサーバーを監視できます。これによりQ-Parkは、Monitor Centerでそれぞれのサイトからライブフィードと録画映像を見ることができるだけでなく、セキュリティソリューションのセキュリティを高めるためにファームウェアアップデートをリモートからインストールすることも可能です。iOSとAndroid両デバイスでのモバイルアプリによって、リモートワーカーに対して彼らがPCの前から離れた時でもライブフィードにアクセスすることができ、メール通知も受けられます。

さらに、Synology BC500モデルカメラがQ-Parkの既存システムと統合され、追加のライセンス料金がかからずに高度なAI搭載機能が加わります。これらのカメラは、Synologyプラットフォームのサードパーティとの互換性を補完し、提供される人物検出や車両検出、Instant Search、その他のスマート機能で効率の良い関しと素早い録画が実現します。

Q-Parkは、自身のCMSホストサーバーでハイアベイラビリティ (HA) クラスターも組み入れ、システムの可用性を最大化し、連続的な監視を実現しています。アクティブ側のサーバーが故障した場合、直ちにパッシブ側のサーバーがその役目を引き継ぎ、駐車施設すべてにわたって無停止の録画とデータの整合性を保証します。これは、Q-Parkがいかにセキュリティにこだわっているかを示す一例です。