Split-brain
high-availability クラスタが正常に機能しているときには、ホストのうちの 1 台だけがアクティブ サーバーとして機能します。パッシブ サーバーは Heartbeat とクラスタ接続によりアクティブ サーバーを検出します。
冗長性を確保するためにホストをデータ ネットワークに接続する複数のパスを設定することができますが、Heartbeat 接続とプライマリ クラスタ接続に失敗した場合、両方のサーバーがアクティブなサーバーの役割を引き受けようとするため、「split-brain」エラーが発生する可能性があります。この場合は、high-availability クラスタの IP アドレスへの接続は 2 台のサーバーのいずれかに転送され、整合性の取れないデータは更新されるか、2 台のサーバーに上書きされます。接続のどちらかが再接続されると、システムはスプリットエラーとホスト間のデータ不一致を検出します。
注:
- 各ネットワーク インターフェイスに割り当てられているロール (クラスタまたは Heartbeat) が不明な場合は、[Synology High Availability] > [ネットワーク] の順に進み、確認することができます。
split-brain エラーが発生した場合:
- high-availability クラスタの両サーバーのサービスと IP アドレスは、split-brain エラーが解決されるまで使用できません。
- こうしたエラー ステータスに遭遇すると Split-brain という名前の新しいタブが左パネルに現れます。このタブには、2 台のサーバー上の共有フォルダにあるファイル間の違い、サーバーがアクティブ サーバーになった回数、最後の iSCSI Target 接続情報がリストされます。
- File Station は読み取り専用モードとなり、ファイルをダウンロードしたり、見たりすることができます。
- [クラスタ] タブでクラスタをシャットダウンするか、あるいは [管理] ボタンをクリックして split-brain エラーを解決します。エラーを解決するには、下記の3つのオプションがあります。
- クラスタで両サーバーを保存:ホストのうちの1つを新しいアクティブ サーバーとして選択すると、システムは、両サーバーを再起動後に、新しいアクティブ サーバーのデータと設定を新しいパッシブ サーバーに同期します。注:このオプションを選ぶと、split-brain の間にパッシブ サーバーに行われた変更は失われます。
- クラスタのサーバーのうちの1つを保存:1つのホストを新しいアクティブ サーバーとして選択し、他を取り除きます。システムがホストを再起動後、新しいアクティブ サーバーは引き続きクラスタに存在し、削除されたホストがそのデータを保持してスタンドアローンのステータスに戻します。次回あなたがパッシブ サーバーを追加するときには、全面的なデータ同期が必要です。
- クラスタ全体を削除:クラスタを削除して、ホストのデータを維持します。両方のホストがスタンドアローンのステータスに戻ります。
注:
- 共有フォルダにあるファイルの数が多ければ多いほど、差異をリストするのにより多くの時間を要します。
- エラーを解決するときに新しいアクティブ サーバーを選択する前に、両方のホストの電源が入っていることを確認してください。