USB Copy
USB Copy は、お使いの Synology NAS と外部 USB/SD ストレージ デバイスの間でファイルをコピーする際に役立ちます。このパッケージには、効率的にストレージを使用したり、簡単にファイルを配置したりすることを可能にするために、複数のコピーやファイル管理戦略が組み込まれています。
注:
- Synology NAS (FAT32、NTFS、ext3、ext4、exFAT など) が認識するファイル システムの USB/SD デバイスのみデータをコピーできます。
- すべての Synology NAS モデルが HFS+ ファイル システムをサポートしているとは限りません。HFS+ をサポートしていない Synology NAS に外部デバイスが挿入されている場合、USB Copy はこの形式で USB/SD デバイスにデータをエクスポートできません。この場合、外部デバイスは読み取り専用モードになります。Synology NAS の詳細については、ハードウェア仕様を参照してください。
- このパッケージには、admin および administrators グループに属するユーザーだけがアクセスできます。
USB/SD Copy タスクの作成
外部 USB/SD ストレージ デバイスのコピー タスクをカスタマイズしたり、Synology NAS と USB/SD デバイスの間でファイルをインポート/エクスポートしたりすることができます。再度 USB/SD デバイスを挿入してコピーするとき、Synology NAS は同じデバイスを認識し、同じコピー設定を適用します。
- 外部 USB/SD ストレージ デバイスを Synology NAS に挿入して下さい。
- 左パネルにある [作成](+ アイコン)をクリックします。
- 希望するタスク タイプ:画像/動画のインポート、データのインポート、データのエクスポートを選択します。
- 基本的なタスク情報を指定し、コピー モードを選択します。
- マルチバージョン:毎回タスクを実行すると、フォルダが作成され実行時間が名前になります。すべてのソース ファイルは、コピー先に完全コピーされます。
- ミラー:毎回タスクを実行すると、コピー元フォルダで行った変更内容がすべてコピー先にコピーされ、コピー先フォルダが完全にミラー化されます。
- 増分:毎回タスクを実行すると、新しく追加したり、編集したりしたソース ファイルがコピー先にコピーされます。
- [マルチバージョン] のコピー モードを選択すると、その他のバージョンを削除するためのローテーション ポリシーを設定できます。
- バックアップ ローテーションを有効にする:選択して、次の状況によってバージョンを切り替えます。
- 古いバージョンからローテーション:保存されているバージョンが上限を超過すると、最も古いバージョンが削除されます。
- Smart Recycle:選択すると、上限が超過したときに、ローテーションを開始します。システムは、以下の状況が満たされていないバージョンをローテーションします。残りのバージョンが依然として上限を超過する場合、システムは最初のバージョンをローテーションします。
- 過去 24 時間分の時間ごとのバージョンを維持する:システムは、毎時作成した分から最初のバージョンを維持します。
- 日時バージョンを過去 1 日~1 ヶ月分維持する:システムは、毎日作成した分から最初のバージョンを維持します。
- 1 か月以上前の 1 週間毎のバージョンを維持する:システムは、毎週作成した分から最初のバージョンを維持します。
- バージョン番号:維持するバージョンの最大数(1 ~ 65535)を指定します。
- バックアップ ローテーションを有効にする:選択して、次の状況によってバージョンを切り替えます。
- [増分] コピーモードを選択すると、あと 3 つの設定を行うことができます:
- コピー先のフォルダの元のファイル構造を削除する(すべてのファイルをフラット化):ソース ファイルの構造はコピーせずに、ファイルをコピーします。また、選択したファイル組織または名前変更ポリシーに基づいて、ファイルを並べ替えることもできます。
- ファイルの競合ポリシー:同じ名前を持つファイルをコピーする場合は、状況に対処するために [名前の変更] か [上書き] を選択してください。
- コピーが完了したら、ソース ファイルを削除する:コピー先にコピーした後に、ソース フォルダ内のファイルを削除する場合に選択します。
- 実行設定を構成する:
- USB/SD ストレージ デバイスが挿入されたときはいつでもデータをコピーする:同じ USB/SD デバイスを Synology NAS に挿入すると、このコピー タスクが自動的に実行されます。
- コピーが完了したときに、USB/SD ストレージ デバイスを取り出す:このコピー タスクが完了したら、USB/SD ドライブを自動的に取り出します。
- スケジュールを有効にする:選択すると、指定した状況に基づいてコピー タスクを実行します。
- 不要なファイル形式と拡張子を選択解除して、必要なファイルだけをコピーします。また、テキスト欄でフィルタを作成することもできます。
- フル ファイル名を指定します(テンプレート:
ファイル名.ファイル拡張子
)。 - ファイルの拡張子を指定します(テンプレート:
*.ファイル拡張子
)。
- フル ファイル名を指定します(テンプレート:
- [適用] をクリックして設定を終了します。
- タスクを実行するには、以下のいずれかを行います:
- 管理インターフェイスで [実行] をクリックします。
- Copy ボタンを押します(ハードウェアの Copy ボタンがある場合)。
- USB/SD デバイスを Synology NAS に接続します([USB/SD ストレージ デバイスが挿入されたときはいつでもデータをコピーする] を有効にします)。
注:
- [画像/動画のインポート] タスクは、インクリメンタル コピー モードでしか実行されません。インポートした画像と動画は、変更時間が名前になり、変更日毎にフォルダに配置されます。
- [コントロール パネル] > [タスク スケジューラ] では、スケジュール設定したコピー タスクを管理することができます。
- コピー タスクが複数の実行に対してスケジュール設定されている場合は、ストレージ デバイスをお使いの Synology NAS にマウントされた状態を維持し、[コピーが完了したときに、USB/SD ストレージ デバイスを取り出す] を選択しないようにしてください。進行中のタスクがなくなると、デバイスは取り出されます。
- ファイルおよびフォルダのコピーを正常に行うには、次の命名規則に従う必要があります。
- ファイル名は「._」または「.SYNOPPSDB」以外で開始する必要があります。
- ファイル名およびフォルダ名には次を含むことはできません。「@eaDir」、「#recycle」、「desktop.ini」、「.ds_store」、「Icon\r」、「thumbs.db」、「$Recycle.Bin」、「@sharebin」、「#snapshot」。
- USB デバイス上のパーティションは、複数のコピー タスクのみをサポートできますが、宛先パスに対して特定の制限があります。
- タスクは同じ宛先パスを共有できません。
- 宛先パスの一部が既に別のタスクの宛先パスとして設定されている場合、タスクは宛先パスを使用できません。
- 他のタスクの宛先パスにタスクの宛先パスを含めることはできません。
- バックアップ先のファイル システムが exFAT/FAT32 の場合、ファイル名に次の文字が含まれるファイルは、同じファイル名を持つ他のファイルを自動改名時に上書きします:\ / | : < > " * ? \r \n。これらの文字は、無効な文字とみなされているため、システムが認識できる任意の文字に自動的に置き換えられるからです。例えば、A|A という名前のファイルは、A>A や A?A という名前のファイルを上書きします。上書きは、すべて A-A に改名された後で行われます。
- コピー タスクを実行すると、Synology NAS の Copy ボタンが、タスクが終了するまで点滅し続けます (このボタンがないモデルの場合は、代わりに電源ボタンまたは STATUS LED を参照してください)。USB Copy でビープ音を設定している場合は、タスクの開始および終了時にもビープ音が鳴ります。
ハードウェアの Copy ボタンのタスクを設定する
Synology NAS にハードウェアの Copy ボタンがある場合は、[Copy ボタン](正面の USB ポート)と [SD Copy ボタン](SD スロットに関連付けられています)を使って、Synology NAS と正面のポートに挿入した外部 USB/SD ストレージ デバイスの間でデータをコピーすることができます。
ハードウェアの Copy ボタンのタスクを有効にする:
- Synology NAS にサインインし、USB Copy を開きます。
- デバイスのタイプに応じて、左側のパネルで [Copy ボタン] または [SD Copy ボタン] を選択します。
- [概要] に移動し、Copy ボタン タスクを有効にした後、[タスク設定] と [ファイル フィルタ] を選択して関連する設定を行います。
注:
- [Copy ボタン] タブは、正面の USB ポートに挿入された USB デバイスでしか使用できません。
- ハードウェアの Copy ボタンは、マルチバージョンのコピー モードでタスクをコピーすることしかできません。
- ハードウェアの Copy ボタンは、複数のディスク パーティションを持つ USB/SD デバイスでは使用できません。
- USB/SD デバイスがすでに外部タスクと一致している場合は、ハードウェアの Copy ボタンを押すことによって、一致したタスクを実行することしかできません。
- Synology NAS で実行可能なタスクは、[Copy] ボタンを押した後で自動的に実行されます。
ログの表示とフィルタ処理
- 左のパネルに移動し、[ログ](ドキュメント アイコン)をクリックします。
- ポップアップ ウィンドウでは、ログの閲覧やフィルタ処理を次のいずれかの方法で行うことができます。
- キーワード フィルタ:タスク名、フォルダ名、またはファイル名を右上隅のフィールドに入力して Enter を押します。
- 高度なフィルタ処理:虫眼鏡アイコンをクリックし、以下の条件を指定します。
- キーワード:タスク名、フォルダ名、またはファイル名を入力します。
- タイプ:[情報] を選択すると、プロセス関連のログ、タスク エラー ログの [エラー]、ファイル エラー ログの [警告] を表示できます。
- ログの説明タイプ:特定のタイプのログの説明を選択します。
- 期間範囲:対象のコピー イベントが発生したときの時間の範囲を選択します。
コピータスクと設定の管理
コピー タスクを管理するには、左側のパネルでタスクを選択し、管理のメイン セクションを開きます。
- タスクを実行する:
- 管理インターフェイスで [実行] をクリックします。
- Copy ボタンを押します(ハードウェアの Copy ボタンがある場合)。
- USB/SD デバイスを Synology NAS に接続します([USB/SD ストレージ デバイスが挿入されたときはいつでもデータをコピーする] を有効にします)。
- 現行のタスクをキャンセルする:[キャンセル] をクリックします。
- タスクを削除する:[削除] をクリックします。[Copy ボタン] または [SD Copy ボタン] は無効にすることは可能ですが、削除することはできません。
- ライブタスクの状態を表示する:管理インターフェイス、またはモデル シェルの LED インジケータ(Copy ボタンまたは電源)のタスクの説明をお読みください。
- タスク概要を表示する:[概要] をクリックすると、関連する情報が表示されます。
- タスクの設定とファイル フィルタを編集する:[タスクの設定] と [ファイル フィルタ] をクリックして、関連する設定を変更してください。現行のタスクの設定を編集すると、タスクはキャンセルされます。
- データベースを別のボリュームに移動する:左下隅にある [構成](歯車アイコン)をクリックし、データベースを保存するためのボリュームを選択します。
- ログ記録を制限する:左パネルの [構成](歯車のアイコン)をクリックして、[最大記録数] の数値(5 ~ 100000)を指定します。
- タスクの開始/完了を知らせる通知音を設定する:左パネルにある [構成](歯車アイコン)をクリックし、[コピーの開始と終了を通知する] を選択します。
- タスクについての通知を受け取る:[DSM] > [コントロール パネル] > [通知] を選択し、通知メディアを設定します(SMS、電子メール、プッシュ サービス)。
USB/SD Copy タスクの作成
ハードウェアの Copy ボタンのタスクを設定する
ログの表示とフィルタ処理
コピータスクと設定の管理