ファイルとそのドメインACL権限設定をWindowsサーバーからSynology NASに移行する方法は?

ファイルとそのドメインACL権限設定をWindowsサーバーからSynology NASに移行する方法は?

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目的

ここでは、ファイルとフォルダをACL権限の設定と共にWindowsサーバーからSynology NASに移行する手順を説明します。

環境

Synology NASとWindowsサーバーが同じADSドメインに参加していることを確認してください。 Synology NASをADSドメインに参加させる方法については、 こちらを参照してください。

解決策

  1. Synology NASでデータ移行先の共有フォルダを構成する
    1. administratorsグループに属するアカウントでDSMにサインインします。
    2. [コントロールパネル] > [共有フォルダ]を選択し、保存先の共有フォルダとして使用するフォルダを選択します。
    3. [編集]をクリックし、[権限]タブに移動します。ドロップダウンリストから[ローカルグループ]を選択します。 administratorsグループが共有フォルダに対して読み取り/書き込み権限を有効にしていることを確認してください。 [OK]をクリックします。

  2. Windowsサーバーから目的の共有フォルダに接続する
    1. 移行したいソースフォルダへのフルアクセスを持つアカウントでWindowsサーバーにサインインします。
    2. Windows File Explorerで、administratorsグループに属するDSMアカウントを使用して、Synology NASの共有先フォルダをWindowsサーバーのネットワークドライブとしてマップします。
      • 例えば、DSM管理者アカウントが「MyAdmin」の場合、認証を求められたらユーザー名として「localhost\MyAdmin」を使用します。詳しくは、 こちらを参照してください。

  3. Windowsサーバーでデータ移行を実行する
    1. FastCopyの最新バージョンをダウンロードしてインストールします。
    2. FastCopyを起動し、以下を行います。
      1. [ソース]をクリックし、Windowsサーバー上のソースフォルダを選択します。1
      2. [DestDir]をクリックし、Synology NAS(ネットワークドライブとしてマップされている)上のディスティネーション共有フォルダを選択します。
      3. [ACL]を選択します。
      4. [実行]をクリックします。
    3. FastCopyは、ファイルとACL権限設定をWindowsサーバーからSynology NASの共有フォルダにコピーします。2 3
    4. コピー処理が中断されていないか確認してください。 ACL権限の設定は、プロセスが完了するまで移行されません。

注意:

  1. ソースフォルダとして継承された権限を含むフォルダを選択した場合、継承された権限は移行先フォルダに移行されません。これらの継承された権限を移行するには、権限が最初にソースフォルダとして割り当てられていたフォルダを選択する必要があります。
    • 例えば、フォルダ構造は C:\ W\X\Y\Z です。フォルダ X に権限が設定されているため、フォルダ YZ はこれらの権限を継承します。この場合、[移行元]フォルダとして [Y] または [Z] を選択すると、継承された権限は移行先フォルダに移行されません。権限は、FastCopyでソースフォルダとして X を選択した場合にのみ移行できます。
  2. ドメインユーザーまたはグループのACL権限設定のみが移行されます。
  3. Windowsサーバーのルートフォルダから継承されたACL権限設定は移行されません。
目的
環境
解決策
Synology NASでデータ移行先の共有フォルダを構成する
Windowsサーバーから目的の共有フォルダに接続する
Windowsサーバーでデータ移行を実行する