Megalisが抱える高画質映像制作に必要なストレージの問題をSynologyの高密度ストレージで解決しながら重要なデータを保護


導入前の課題だったこまめなデータ削除は不要になったことにより、プロジェクトの管理者が本来の業務に集中できるようになり、以前よりスムーズにプロジェクトを進行できるようになりました

Megalis System & Network Administrator、Andrew Cote氏

制作データを安全に保存できるペタバイトストレージが必要

以前よりSynologyをストレージとして利用(RS4017xs+およびFS3400)しており、管理UIの使いやすさなどに好感を持っていたが、VFXやCG制作は常に膨大なスペースを必要とするため、ストレージスペースは十分とは言えず、常にストレージスペースの確保には苦しんでいた。

VFXやCG制作の現場では、完成したデータだけでなく、素材となる画像や動画データなども大量に必要としており、さらに同時に複数のプロジェクトを進行することも多く、いかに保管スペースを確保するかといったことも課題として抱えてしまっていた。

決して余裕があるとは言えないスペースのやりくりとして、作業が終わったデータから順に削除していくなどの工夫を余儀なくされていた。

また、削除にあたっても、やみくもに削除していけばよいというわけではない。誤ってデータを削除してしまえば、アーティストの何十時間もの仕事が無駄になってしまうリスクもあるなど、常にプロジェクト進行を把握している管理者でないと対応できず、その管理も工数に上乗せされてしまっていた。

さらにアーティスト自身にもこまめにデータ管理するようリマインドする必要があり、その手間にも負担をかけてしまっていた。

高密度ストレージHD6500を導入

ペタバイトクラスの広大なスペースをコスト感よく導入できたことがまず挙げられる。
 
Synology以外の製品も検討はしてみたものの、ペタバイトクラスのストレージはどれも高価で、また集積効率もあまりよくないものが多く、限られたラック内のスペースに収める必要のあった同社にはあまり向いていないことがわかった。その点、HD6500は導入コストも安くペタバイトクラスを4Uに収めるなど高い集積効率をもっていることが決め手となった。
 
また、多彩なバックアップ機能や便利なアプリケーションが充実しており、無償で利用できる点や、これまでと同じUIで大容量ストレージでも管理ができる点なども導入を後押しした。
 

Megalis構成図

業務に充分なストレージを確保し、制作の効率性を向上

セットアップが非常にかんたんで、UIも導入済みモデルと変わらないので、特にトラブルなどもなくスムーズに導入できたという。
 
また、管理面でも運用にかかる手間を最小限にすることができた。導入前の課題だったこまめなデータ削除は不要になったことにより、プロジェクトの管理者が本来の業務に集中できるようになり、以前よりスムーズにプロジェクトを進行できるようになった。

バージョニング機能としてSnapshot Replicationを活用

さらにバージョニング機能としてスナップショット(Snapshot Replication)を活用することで、ヒューマンエラーなどにより誤って削除してしまったデータの復旧や、データを編集前の状態に戻すこともできるようになった。
 
現在はクラウド連携機能(Cloud Sync)でAmazon S3へバックアップしているが、常に新しいソリューションを模索しており、今後のSynology製品にも興味を持っているとのこと。
 
また、プロジェクトごとに異なるものの過去半年の実績で約80TBのペースでデータが増加中という。かなりのハイペースで、ペタバイトクラスのストレージスペースを提供するHD6500といえども、万全ではないが、HD6500は拡張性もあるので、更に大きな容量が必要になった場合には、拡張ユニット(RX6022sas)の追加導入で対応できるのもポイントだ。
 
さらには、現在シングルシステムとして運用しているが、システムにトラブルが発生した場合のダウンタイムを短縮するため、Synology High Availability(SHA:クラスタリングによるシステムの冗長化、ダウンタイムを45s〜1.5min程度に短縮できる)の導入も視野に入れているという。
 
Megalisサーバー

顧客について

Megalisは2017年に日本を拠点に発足したグローバルVFX(ビジュアルエフェクト)スタジオ。
Houdiniを使ったエフェクト中心の会社としてスタートした同社は、SonyやHBO、Netflixなどのストリーミングサービス会社や有料コンテンツプロバイダーとの取引で成長を加速する。「スパイダーマン」や「ドラゴンクエスト」、「マリオカートツアー」など誰しもが聞いたことのある作品で使用されるビジュアルエフェクトを担当し、数々の作品の成功を支えてきた。近年はフルCG制作を手掛けたアニメーションシリーズ「ONI~神々山のおなり」が、第50回アニー賞のテレビ・メディア部門の作品賞およびプロダクション・デザイン賞に選ばれた。

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