事例研究

台湾資生堂はActvie Backupスイートで52%のストレージを節約


テストを実施した後、Active Backup for Businessのバックアップ速度が驚くほど速く、重複データ削除の効果が素晴らしく、サーバー上の合計58TB分のデータがわずか28TBだけになったことを確認しました。私たちは総合的な性能にとても満足しています。

Zhang Jiao-Hao、情報システム企画部マネージャー、台湾資生堂


バックアップソリューションの運用と費用の改善に着手

 
2017年にランサムウェアウィルスが猛威を振るい、社員のPCの中には感染するものもありました。社の機密データを保護するために、台湾資生堂の情報システム企画部マネージャーであるZhang Jiao-Haoは、クロスプラットフォームのバックアップソリューションを探し始めました。いくつかの有名なバックアップソフトウェアを選びましたが、費用がかかり、有効性が低く、ユーザーフレンドリーの点でも満足できませんでした。他のバックアップツールを購入することなくクロスプラットフォームのバックアップニーズを満たすため、Active Backup for BusinessがクライアントPC、仮想マシン、Windowsサーバー上のデータをNASに集中バックアップでき、すべてのバックアップタスクが一台のコンソールで管理できるようになることを知った後、台湾資生堂は2018年6月に3ヶ月のベータプログラムに参加しました。

重複データを効果的に削除し、ストレージ領域の52%を効率的に節約

 
企業の規模が小規模オフィスでも、中規模あるいは大規模な企業でも、クライアントサイド・バックアップは簡単には行なえません。台湾資生堂も例外ではありません。日々変更されるデータは増加し、本社の社員が500人を超えた時に600GBに達しました。適切なバックアップツールなければ、データを毎日保存することひとつとっても簡単なことではありません。Synology Active Backup for Businessがもつグローバル重複排除技術は、デバイス、プラットフォーム、バージョンの違いを超えて重複排除を行い、バックアップタスクに必要なストレージ領域を減らします。さらに、これは、変更されたブロックだけを増分バックアップし、バックアップデータと時間を小さくする、変更されたブロックの追跡 (CBT) もサポートします。
 
「ITチームによるテストを実施した後、Active Backup for Businessのバックアップ速度が信じられないほど速く、重複データ削除の効果が素晴らしく、サーバー上の合計58TBがわずか28TBだけになったことを確認しました。デスクトップクライアントでは、25台のPCとノートブックによるテストを行った結果、データは6.5TBから2.1TBに減少しました。全体としての結果は満足できるものでした。その結果、台湾資生堂は、本社の500名の社員に対するデスクトップクライアントバックアップの仕組みを整えるべく、2019年に高性能なSynologyストレージデバイスの購入とSynology Active Backup for Businessの利用を計画しています。システムクラッシュが発生した場合、社員はブート可能なUSBリカバリドライブを用いてベアメタル復元、あるいは直感的なユーザーインターフェイスによるファイルレベルの復元を実施でき、メンテナンス時間を短縮すると同時にITリソースの有効利用が図れます。本社がSynologyのバックアップソリューションを採用した後、オフィスの全PCおよび台湾中のブランドカウンターにあるPOS端末にも採用されていきます。」と、Zhangは語ります。

高速なVMバックアップと復元VMバックアップデータを15分で復元

 
企業が成長するにつれて、台湾資生堂は数年前から仮想ホストの作成のためにVMware vSphereを使用しており、同社のブランチや製造ライン、その他の配送などの安定性を確保しつつITインフラストラクチャに対するメンテナンスオーバーヘッドを削減していました。事業が拡大するにつれて、仮想ホストも増え、現在では55台になっています。元のバックアップツールが非効率だったため、データベースを含む仮想ホストに対するバックアップタスクは完了までに6~8時間を要しました。Synology Active Backup for Businessを使うようになってからは、バックアップ時間は大幅に短縮され、仮想マシンのバックアップデータを復元するのに15分しかかかりません。
 
バックアップ時間を高速化し、ストレージ容量を節約するためには、組み込まれているグローバル重複排除技術が重要であると、Zhangは言います。全体の性能は満足できるものでした。さらに、別のシナリオに基づき、Synology Active Backup for Businessは、復元ポータル、インスタント復元およびVM復元、Synology Virtual Machine Manager (VMM)へのインスタント復元、物理サーバーからVMware (P2V) へのインスタント復元によるきめ細かなファイル復元をサポートし、あらゆる機会のニーズを満たします。Synology VMMを統合するもっとも大きなメリットは、企業が仮想ホスト上のバックアップデータをSynologyストレージデバイスに復元できることです。WindowsやLinuxなど、多様なオペレーティングシステムをサポートすることで、企業はSynology VMMによって一時的なディザスター リカバリーソリューションやアップグレードされたテスト環境が得られます。

バックアップの効率性を大幅に向上

Synology Active Backup for Businessは、クロスプラットフォームのバックアップ、重複データの削除、およびVMMの統合を可能にし、台湾資生堂が物理および仮想環境に保存されているデータを効果的にバックアップするのに役立ちます。変更ブロックトラッキング(Changed Block Tracking)とグローバル重複排除により、バックアップタスクに必要な時間とスペースを50%以上削減しました。VMMとの統合を含む幅広い災害復旧ソリューションが、台湾資生堂がさまざまな企業のワークロードを保護するのに大きく役立ちます。

 

台湾資生堂構成図

顧客について

設立から60年以上の歴史をもつ台湾資生堂は、資生堂初の海外支店です。業務のニーズを満たすため、台湾資生堂はデータベース上にある膨大な量の日次取り引きレコードをバックアップするためにSynology NASを利用しています。自社の内部アプリケーションのニーズをもれなく満たす安定性、速度、その他のアドオンサービスを考慮した上で、台湾資生堂は2010年より社内ファイルサーバーおよびiSCSIストレージサーバーとしてSynologyストレージデバイスを利用しています。
製造
1000-9999
台湾

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